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2023年 4月 13日 【5年間を振り返って】鈴木の最後のブログ!
皆さんこんにちは、鈴木です。
ついに、、、ついにこの時がやってきてしまいました。
今回で僕の最後のブログになります。
これで、今まで約5年間生徒として、
担任助手として関わってきた東進とはお別れとなります。
前回の「受験生へのメッセージ」に引き続いて、非常に長い内容になります。
前回の僕のブログを「【前半】受験生へのメッセージ編」
と捉えて、今回のブログは「【後編】自分語り編」とさせて下さい。
さて、東進での5年間を経て、僕が学んだことを、
ストーリー形式でいくつかご紹介したいと思います。
①幸福のかたち
さて、高校1年生で東進に入った僕は、
首尾よく成績を伸ばすことが出来、
校内の実力模試でもありがたいことに1位を取ったこともありました。
それまで人生で得意なものに出会ったことのなかった僕は、
完全に調子に乗り、
周りの友達に自慢ばかりをする日々でした
(ひどいですね)。
そんなある日、僕に勉強を聞きたいといって
頼んでくれた友達がいました。
その子はほぼ毎日僕にメッセージを送り、
主に英語の質問をしてくれ、
幸いそれなりにわかりやすい(?)
説明をすることが出来、
英語に対する苦手意識も無くなっていったように思います。
もともと環境問題に関心があり色々情報を集めていた子だったので、
その情報取集の一助にもなれているといいなと思います。
その後その子は凄く感謝をしてくれ、
自分もとっても嬉しい気持ちになりました。
そこで気づいたのは、
周りに成績を自慢している自分との比較でした。
自分を強く見せたり、
周りより優れて見せたい衝動は
誰しも少なからずあるかもしれませんが、
それがもたらす優越感は
一時的かつ、有限なもので、
結局のところ全然幸福を
もたらしてはくれませんでした。
つまり、
「上には上がいる」という言葉があるように、
成績や順位など、
定量的な数値で自分を計ろうとすることには
限界があるんですね。
それに対し先ほど挙げた「人を助ける」という行為は、
少なくとも助けられるAさんにとっては、
目の前にいる自分はかけがえのない存在なわけです。
そう考えたとき、「人のために何かをする」
ことが自分の人生の目標、指針なりました。
そして後に担任助手になるきっかけともなる出来事でした。
これ、誰が言った言葉か定かではないのですが、
高校生の時に出会った良い言葉なので、下に書いておきます。
“Helping one person might not change the world, but it could change the world for one person.”
②自分を社会的・歴史的に見つめ直す
僕は東進に高校1年生の時から通い、
その後受験本番まで勉強し続けました。
しかし自分の学校のクラスメートや、
周囲の人々を見渡すと、どうも塾に通えなかったり、
家庭の事情で勉強に集中できる環境が出来ていないことがありました。
よく
「努力する才能も存在する」
という話があります。
僕はこれを、
「努力する才能がその人に宿っていて、
その才能がない人はその才能の欠乏によってサボってしまうのだ」
と思っていました。
しかし、
才能とは各人に分配された
「変えようのないもの」であると考えれば、
先ほどの「努力出来る環境に恵まれていること」
も才能の一つだと感じます。
そこで自分の人生を振り返ってみると、
幼い頃から一定数の本に囲まれ、
好きなものに触れて、
かつ勉強を頑張りたいと思った時に頑張れ、
「好きなことをやりなさい、お金の心配はいらない」
と言ってくれる家族を持った僕が、
「才能」に恵まれていたということがわかります。
ですが当然わかる通り、
ここでいう「才能」は僕が凄いからではなく、
ありがたいことに
偶然分配されたものを享受しているに過ぎません。
社会を見渡したり、
歴史を遡ってみれば、
様々な原因で努力することや、
自身の幸福の追求が難しい人が沢山います
(きっと高校生の皆さんが思っている以上に、もっと)。
そういった社会的・歴史的に自身を見つめ直すと、
より自分がやらなければならないこと、
やりたいことが見えてくるのではないでしょうか。
③他者と生きる
人生では何度か、他者との軋轢で、
「もう一人で生きていきたい」
と思うこともあるかもしれません。
実際僕も、自分の価値観に理解を示してくれ、
共感してくれる人がこの世にはいないんじゃないかと
感じるときがありました。
でも、後々高校に入ったり、
大学に入った後、
本当に自分の考えを理解して、
かつ僕も相手の考えを尊重することの出来る、
素晴らしい人たちに出会えました。
この世には本当にたくさんの人
がいるわけなので、
もし今「なんか違う」と思っていても、
いつか本当に尊敬できる人会えるので
安心して絶対に大丈夫です。
本当はまだまだ書きたいこと沢山ありますが、
そろそろブログを終わらせようと思います。
最後に、僕が好きな詩人の、
吉野弘
という人の詩で締めくくりたいと思います。
生命は 吉野 弘
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
わたしも あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
東進にいて、沢山の素晴らしい人に出会うことが出来ました。
お互いに懸命に生きていれば、また再会することもあるでしょう。
また逢う日まで!
どうかお幸せで!!
さようなら!
ありがとう!!!!